>> 前回の記事より続く
フジテレビ「あすなろラボ」の「実験。林先生は子供の勉強で困っているお母さん達の悩みを解決できるのか?」の続きです。引用部分は、一部改変・省略していますが、おおよその口述筆記です。
ゲームと姿勢
子どもの「姿勢」と「脳の発達」との関係を述べたところで、TVゲーム等のゲームにも話を振ります。しかし、ゲームに関しては母親軍団からも異論反論が噴出してきました。
林修先生いわく、子どもたちがゲームに夢中になる「姿勢」は悪い。背中が曲がっている。逆に「姿勢」がよければいいのか、という質問には、“背中がまっすぐになっていれば、ゲームもOK” という見解です。
・・・な、なるほど。ゲームは “悪い姿勢” を助長するわけで、もし “正しい姿勢” ならOKなわけだ。
ゲームとの付き合い方
しかし、両親共稼ぎで学童に通わせているケースの場合、母親が帰宅するのが7時~8時なわけで、学童後の2~3時間を子どもたちは自宅でゲームをして過ごすという。子どもの夜間外出は危ないということもあり、「仕方がないのでは」と母親は言う。しかし、林先生はゲームでなく本を読ませてほしかったと反論。
別の母親からは、外遊びする場所がないという生活環境の問題が、子どもをゲームやテレビに向かわせる原因だと言う。それでも先生は、少なくても10歳までは子どもにゲームをさせるのには反対だと言います。
母親から「姿勢を正す」(引用)
確かに、一人一人だけをみれば、なかなか解決しにくい問題が目の前にあるとは思うのですが、ゲームやらないと仲間外れにされるからゲームをやらせておくというのを、ほっておくのがいいのか、やっぱりそこはもう一回、親同士で話し合うのがいいのか。
こういう今日みたいな形で話して、そういう10歳くらいまでの時期に(背中を丸めて、悪い姿勢で)ゲームをやっているというのは、大変な損害というのをみんなが意識したら、また(今までと)意見が違ってくると思いますよ。そこは親が頑張ってくださいよ。
そしてやっぱり、今の子どもたちは、お母さん方がおっしゃるように、外にも出せない、なんかの遊びも禁止されている。だから、最初に申し上げたじゃないですか。子どもが健全に育つのにものすごく難しい特殊な状況下に置かれている。
それでも、この社会を担ってもらわなければならない。だとしたら、どこが一番変えやすいかと言ったら、どう考えたって「姿勢」を変えてあげるところからやって、すべての問題がどうなるかを見守る。「姿勢」が悪いままで、ここにあるような問題をどうこうして、はたして真の解決ができるか。・・・
まずは、みなさん自身が、姿勢を直される必要があると思います。そして、子どもの姿勢をうるさく(言ってください)。・・・お母さんが一生懸命(正しい姿勢を)やっている姿をみせて、お子さんも同じようにしてあげる。・・・僕の講義はここで終了と致します。
最後は林先生らしく、「自ら姿勢を正せ」とげきを飛ばしつつ、うまくまとめられました。母親の「正しい姿勢」をみて、子供も姿勢を正す。それが脳の発育にも好影響を与え、ひいては我々の社会を良い方向へ向かわせる。まずは「姿勢」から、だそうです。(了)