合格より大事な「迷い」・「頑張り」

合格より大事な「迷い」

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1学期の期末考査が終わると、中学3年生の塾生たちの関心は志望校選びに移っていく。・・・生徒にとって受験は未知の世界だ。悩んだり迷ったりするなかで、成長する。極端にいえば、そのことの方が合格より大事なことなのだ。

※日本経済新聞、2013年07月15日、引用

この日経新聞のコメントは、中高生の受験勉強の「肝」を述べている。「悩んだり迷ったりする・・・そのことの方が合格より大事」。なるほど。「迷う」こと自体、社会に出るための訓練だ。大人なら誰しも、多かれ少なかれ心に響きますね。

合格より大事な「頑張り」

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・・・受かったけど、なんか最後のひと月で頑張れなかった。受かったけど、オレはひと月も頑張ることができない人間なのか、という思いで生きていかなければいけない。・・・

ひと月頑張れるって実はスゴイことで、ひと月頑張れると、1年頑張れるね。1年頑張れる人は極端な話、10年頑張れる。10年頑張れる人は一生頑張れる。これを10代(10歳代)のうちにやっておくことに意味がある。・・・10代のうちに、オレはひと月頑張れるぞ、って自信を持って生きていくことができるかどうか・・・。

林先生が落ちこぼれ軍団に特別授業(2)、ネット塾ジャーナル、2013年06月11日、引用

林修先生も「ひと月頑張れること自体の方が、合格するしないより大事なこと」と言いたいようだ。これも受験勉強のおける隠れた「肝」でしょう。

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実は知り合いの子どもで不登校気味の中学生がいるのですが、3年生になってさすがに最近、受験を意識し始めてきたそうです。内申点は無きに等しいので、定時制やチャレンジスクール、通信系や専門学校なども調べ始めたとの事。

中学3年生、高校3年生という時期は、人生の岐路です。受験で合格することは重要です。でも、日経新聞の記事や林先生のオピニオンのように、悩んだり迷ったり頑張ったりすること自体が合格より大事なことなのかもしれません。

人間力を高める絶好のチャンス

特に今はインターネットを基盤とした、グローバルな情報化社会。人生の選択肢は昔に比べ無数にある。再チャレンジの機会・可能性も多岐にわたる。しかし、なまじ選択肢が多いと、受験準備のように限定された世界で真剣に迷ったり頑張ったりする機会が、意外と少ない気がする。中学・高校時の受験プロセスは人間力を高める絶好のチャンスなのかもしれません。

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