ランナーズハイ(runner’s high)という言葉はありますが、ラーナーズハイ(learner’s high)という言葉は無いですよね。でも、ランナーズハイがエンドルフィンの分泌によるものだとすると、ラーナーズハイもあるでしょう。
欲望とエンドルフィン
人間は欲望が満たされつつあると、エンドルフィンが発生しやすくなります。この欲望には「知識欲」も含まれているでしょう。ランナーズハイ同様、勉強も中長期にわたり続けられると、勉強そのものが快感になってきます。多分、前頭葉等が発達した人間ならでは現象でしょう。
テレビドラマ「ドラゴン桜」で、「勉強って言うのは、麻薬と同じで習慣性があるんだ。」というセリフがありました。元暴走族・貧乏弁護士の桜木建二先生のセリフですね。麻薬とは酷い言い方だなぁ・・・と思いましたが、勉強習慣とエンドルフィンが関係しているとなると、まさに「麻薬」です。なぜなら、エンドルフィンは別名、脳内麻薬だからです。
EQと人間性
ネット塾(インターネット学習塾・オンライン予備校)で勉強に励む生徒さんに注意したいのは、勉強も習慣化されると、だんだんやめられなくなる。麻薬依存症ならぬ「勉強依存症」だ。良い事であるように見えるが、影の部分もある。極端な「知識・知識欲」先行のデメリットとして、人間性の欠如というか、EQ(心の知能指数)が相対的に低下してくる。
スマホ(スマートフォン)やタブレットなど、コンピューターネットワークの時代です。20世紀と違い、詳細かつ大量の「知識」は人間には求められず、コンピューターに求められます。人間に求められるのは、EQであり、人間性です。
ネット塾で楽しく(苦しく?)勉強しているうちは良いのですが、“病的” に勉強にのめり込んできたら要注意。これからの時代は、「知識」だけでなく「人間性」も大切ですよ・・・という点を肝に銘じたいですね。
※参考資料:
・エンドルフィン、Wikipedia、最終更新2013年03月29日
・脳内麻薬の作り方 ■エンドルフィン、頭推按
・進研ゼミの「ライブ授業」、ネット塾ジャーナル、2013年02月10日
・心の知能指数、Wikipedia、最終更新 2013年04月16日