予備校講師・林修、ラジオ番組企画で受験生応援! 「頑張るのは今でしょ!」
「今でしょ!」でブレーク中の予備校講師・林修氏が9日、TOKYO FMの番組特別企画『受験生応援! Toppa(突破)スペシャル!』に特別ゲストとして登場し、本番を目前に控えた受験生たちにエールを送った。・・・林氏は、受験の意義について「社会に出ると答えのない問題に取り組むことになる。その前に答えのある問題を解く力をつけてほしい。わからないことに悩む時間こそが尊いんだ」と独自の理論を展開。・・・
※マイナビニュース、2014年01月10日、引用
社会に出ると答えのない問題に取り組むから、学校の勉強なんか意味が無い・・・とはよく言われますが、林先生は逆の理論(?)ですね。なるほど、確かに仰るとおりです。まずは、「答えのある問題を解けるようになる(学生時代)」。そして、「答えのない問題に挑む(社会人時代)」。これが真っ当な順番です。
例えて言うならば、①足が届く“プール”で泳げるようになった後、②足も届かず、波もあり、とても深く広い“海”で泳ぐ。もし、いきなり泳げない人が海に飛び込んだら、一巻の終わりでしょう。とりあえず、社会という海でそれなりに泳げるようになる“準備”が、学校教育の主要ミッションでありますからね。
受験必要論
このあたりに独自の林理論(?)は、彼の著書『受験必要論 人生の基礎は受験で作り得る』に出ていますね。彼は著書の中で「受験とは特権的なことである」とも看破しています。
つまり、そもそも勉強できるという状況自体が、実は非常に贅沢なことなんだと。途上国で食うや食わずの人たちから見たら、まさに「特権」でしょう。東大法学部卒とはいえ、かつて2000万円近い借金を抱え、予備校講師で逆境を跳ね返してきた林先生ならではの、骨太でかつ聡明なオピニオンだと感じました。