英語を学ぶと脳の右前頭葉の容積が増えることを国立精神・神経医療研究センターの花川隆部長と国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の細田千尋研究員らが突きとめた。・・・日本人の大学生24人に4カ月間、英語学習プログラムを受けてもらい、前後で脳がどのように変化するのかを、磁気共鳴画像装置(MRI)を使って比較した。・・・
プログラムを受けた人(英語能力テストTOEIC点数で30%向上)は受けていない人に比べ、右前頭葉の一部の容積が平均約6%増えた。学習をやめると、1年後にはほぼ元に戻った。別の137人の脳を調べたところ、英語力の高い人ほど、右前頭葉の容積が大きいこともわかった。・・・
※日本経済新聞、2013年08月21日夕刊、引用
あれ~? 今までは確か英語など語学力は左脳の領域で、イメージや感情をつかさどる右脳とは関係ないと聞いていたのですが・・・。これはどういうことなのか。
日本人が被験者なので、①単純に左脳には日本語が詰まっていて、英語は空いている右脳のスペース(?)に追いやられたのか、あるいは、②日本語より英語のほうが感覚的・イメージ的な言語であり、日本人にとって右脳処理のほうが都合がいいのか・・・。とても気になるところです。
日本人は実は語学が得意?
脳科学・脳医学は非常に複雑かつ未解明な部分が多いので、とても一言では説明できないと思います。しかし、一般的に日本人は左脳を酷使し、右脳をあまり使っていないと言われています。であるならば、少なくても日本人にとって、英語を学ぶことで右脳が大きくなることは、まさに新たなる「脳力開発」ですね。
日本人は英語が苦手だといわれます。しかし、英語学習が “使っていない右脳の活用” になるのであれば、“伸びしろ” がたくさんあるとも考えられます。日本人は、外国人と比べても、実は語学が得意になる素地を持っているのではないでしょうか。
※参考資料:
・英語学習で右脳拡大、継続すれば脳発達を維持、リセマム、2013年08月22日
・日本人の脳の特性 右脳と左脳、東雲 明のサウンドセラピー
・日向清人のビジネス英語雑記帳、スペースアルク、2005年11月25日