スマートフォン(スマホ)向けで1,000円以上する高額アプリの利用が広がっている。辞書やカーナビゲーションなど従来数千~数万円する商品がアプリになったものが多く、アプリとしては高価格帯ながら「お得感」が強い。・・・
辞書ではベンチャー企業の物書堂(東京・江東)が開発した三省堂「大辞林」のアプリ(2,500円)が代表的なヒット商品だ。手書き入力の検索ができるほか、大辞林の「実物」の書籍版の約3分の1で買える割安感が支持を集め、有料の辞書アプリとしては異例の26万本を販売した。・・・
※日本経済新聞、2013年05月15日、引用
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「大辞林」、紙8,190円に対しスマホ2,500円
スマホの高額アプリが売れているそうで、辞典・辞書系では「紙」の辞書を買うより、かなり割安だとか。日経新聞の事例である三省堂「大辞林」ですと、紙の実物は8,190円に対し、スマホのアプリだと2,500円(!)。これは安い。
※紙の「大辞林」 >> 大辞林 第三版
※スマホの「大辞林」 >> スーパー大辞林3.0 (三省堂)国語辞典(辞書)の最高峰
「安さ」以外の利点も多い
もちろん、他のスマホ上の “無料” の辞典アプリより、“高額” アプリの方が格段の使いやすく、信頼性が高い。当然といえば当然ですが・・・。またスマホならではの特長として、重くてかさばる(旧来の)辞書を持ち運ばなくていい、バージョンアップが手軽にできる、などの利点も挙げられます。
スマホの辞書は、①安い、②使いやすい、③高品質、④小型軽量、⑤バージンアップ、と大変すばらしい。「スマホ」と「辞典・辞書」との相性の良さは格別です。なんか、「安い・早い・美味い」と地で行っていますね。
これに対して、紙の辞典類のメリットとして、“バッテリー切れ” の心配は無い、という点はあります。震災時や停電発生時などでは、“電気” 不要の「紙」に軍配が上がるでしょう。でも、平時(?)では、完全に「スマホ」の大辞林は「紙」を圧倒していますね。
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ネット塾(インターネット学習塾・オンライン予備校)系でも、同じような流れになるでしょうね。ネット塾ならぬ “スマホ講座”、“スマホ教材” が全盛の時代が、すぐそこに来ているのかもしれません。
※参考資料:
・大辞林 第三版、三省堂、2006年
・スーパー大辞林3.0 (三省堂)国語辞典(辞書)の最高峰、Androidアプリ、Google Play
・バージョンアップで手書き入力機能が追加になった iPhone 用、大辞林アプリ、Going My Way、2010年05月04日