英語、小5から教科 高校「歴史総合」創設
・・・中央教育審議会(北山禎介会長)は21日、2020年度以降に小中高校で順次実施する次期学習指導要領の改定方針をまとめ、松野博一文科相に答申した。
歌などで楽しみながら学ぶ教科外の「外国語活動」としている小学校5、6年の英語を正式教科に格上げし、外国語活動を3、4年に前倒しして実施する。高校は現在検討中の大学入試改革を踏まえて科目を大幅に見直し、日本史と世界史を融合した新必修科目「歴史総合」などを創設。小中高校の全教科を通じ討論や発表で主体的に学ぶ学習形態「アクティブ・ラーニング」も導入する。
※毎日新聞、2016年12月21日
外国語活動、歴史総合、アクティブ・ラーニング・・・これが実施されたら、たぶん日本の公共教育もかなり完成度が高いというか、時代にビビットに対応した内容になると思う。外国語活動で自然に国際性が身につくのはもちろんのこと、アクティブ・ラーニングで主体性が磨かれ、歴史総合で日本と世界を俯瞰できるメンタリティーが育まれる。
ハイレベルな日本の教育
おそらくシンガポールにも十分に伍していけるレベルになると思う。まぁ元々すでに日本は「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」で上位にあります。科学的リテラシーで2位(56カ国・地域)、読解力で8位(70カ国・地域)、数学的リテラシーで5位(70カ国・地域)とかなりハイレベルと言えます。
これに従来苦手と言われていた語学力と積極性がこなれてくるとなれば、まさに「タフでグローバルな人材育成」となるわけです。2〜3年前に流行った東大・濱田純一総長の口ぐせが、東京大学を起点に4年ほどのタイムギャップで日本全国に波及する。まさにそういう時代なんですね。
※参考資料:
・OECD生徒の学習到達度調査(PISA)、国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research
・PISA2015年調査国際結果の要約、2016年12月
・「教育力、研究力を高め、タフでグローバルな人材を育成します」--東京大学・濱田純一総長、経済界、2014年11月13日
東京大学 世界の知の拠点へ、濱田純一(著)、東京大学出版会、2014年