・・・「話す力を向上させようと思えば、文法を完璧に覚えようとする発想を捨ててください。長年、英語教育に携わってきましたが、英語が上達した人の共通項は、文法を手放し、英語そのものを吸収するような学習をした人です。この日本語は英語で一体どう表現するのだろうと気楽に考え、発音や文法が苦手でも積極的に発信する訓練をしていれば英会話力は上達します」
※英語が苦手な人必読! 「日本語で覚える英語」があなたを救う!?、PRESIDENT Online スペシャル、2015年11月30日
日本語の脳内ネットワークを活用
上記記事はジャーナリスト井上久男氏による大阪観光大学・国際交流学部准教授の池田和弘氏への取材記事です。「日本語で覚える英語」というとても刺激的なタイトルですが、要は日本人が本来すでに持っている日本語脳内ネットワークを活用して、気楽に英語を取り込みましょうという考え方です。
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とにかく我々日本人は、日本に生まれ、日本で育ち、日本の教育を受け、日本語で生活をし、仕事をしています。テレビもラジオも新聞・雑誌もインターネットも買い物も、ほとんどすべて日本語です。つまり日本人の脳内OS(オペレーティングシステム)は「日本語」を基盤としているのです。(帰国子女・海外駐在等は除く)
したがって、英語を学ぶ際にも、既存の脳内言語ベース(仮に日本語OSと呼びましょう)を、十二分に利用した方がいい。とくに大人はそうです。むりにオール英語化するより、むしろ効率的です。それでどうするかというと、ルー大柴さんの「ルー語」スタイルです。
「ルー語」スタイルで勉強?
あのルー語のような英語を過剰に(?)混じらせた日本語を使うことで、池田和弘先生いわく、1週間になんと約250の英単語を覚えられるそうです。計算上、一日30個以上ですよ。これはすごい。驚異的な英単語習得ノウハウです。脳内ベースの日本語をうまく活用した例ですね。
そしてこのやり方のもう一つのメリットは “英語の瞬発力” が上がるということ。英語の文法(英文法)の規則をおよそ無視した勉強法なので、いちいち考えずに反射的に英語(ルー語?)が出やすい。これが人間の脳の仕組みに合っているそうです。人間の脳では、理論的なロジックより漠然として印象・イメージのほうが瞬時に活用しやすい。”脳” は、ロジックが得意な “コンピューター” とは違うそうです。
ぜひジャパニーズの中にイングリッシュをエクセシブリーにビルトインした「ルー語」をステッドリーにユーズして、イングリッシュのインスタンテニアス・パワーをレイズしたいですね。ドゥ・ユー・アンダースタンド?
※参考資料:
・日本語にカタカナ英語を混ぜる、ネット塾ジャーナル、2015年10月06日
・ルー大柴、Wikipedia、最終更新2015年12月07日