・・・健康・美容事業の世界的大手、アライアンス・ブーツ社の調査部門責任者ダン・ハンブル氏は、「データと直感が矛盾したときには、そのままデータを信じることはせず、もう一度分析をやり直します」と、EIUの質問に答えている。直感とデータがぶつかったとすれば、データの収集や分析の仕方が間違っていたのかもしれないと思うようにしているそうだ。・・・
クランフィールド大学経営大学院のモリアン氏は、人の直感には限界があることを強調する。「直感だけに頼るのは、最初のうちはうまくいくかもしれません。でも、いくら鋭い直感をもっていたとしても、そのやり方を長く続けることは難しいでしょう。とくに、今よりもっと上をめざしたいという野望があるのならば、(データの力を信じ)直感”だけ”に頼るのはやめるべきです」
※ビッグデータ時代に「直感」はこう使え、ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト、2015年11月09日
「直感」。いい言葉だ。上記の記事では「instincts」すなわち「本能」という単語を使っていたようですが、直感といえば一般的に「intuition」。まぁinstincts(インスティンクト)でもintuition(インチュイション)でも、文脈上同じような意味ですが・・・。
勉強することで直感力が鍛えられる
とにかく何をやるにしてもこのご時世、短時間で意思決定をしなければならない時代です。直感を駆使することで、早い決定が早い結果を生む。筆者は苦手なのですが、やはり時短を求める時代の価値観は、結果として適切な「直感」を求めがちです。AI(人工知能)にも人間にも!
でも、クランフィールド大学経営大学院のモリアン氏よろしく、直感だけに頼るのは中長期的にうまくいかない。常に適切な情報やデータに接し、すなわち勉強熱心な行動様式が、「直感」をサポートし、成功に導く。「直感」と「データ」は人生という幌馬車をうまく走らせる車の両輪であるのです。もう少し言うならば、日々の「勉強」が「直感力」そのものを向上させる。そう思います。
だから、お子様に「なぜ勉強しなければいけないの?」と聞かれたら、「例えばとっさの判断(≒直感)を鍛えるためだよ!」と答えることができる。学校時代と違い、社会にでると、想定外の出来事にも「とっさに判断」しなければならないケースも多い。これを上手く行なうには “勉強” が必要で、学校の勉強も含め常に勉強することで、素早い判断能力が磨かれる。
まぁ堅苦しい話になってしまいましたが、今の時代を鑑み、ご納得いただけたんじゃないかと思う次第です。