※写真:働きマン DVD-BOX、菅野美穂(主演)、2008年「仕事モード・オン。男スイッチ、入ります。働きマン!」
これは2007年の日本テレビ系ドラマ「働きマン」で使われた決めゼリフで、「半沢直樹」でいう「やられたらやり返す、倍返しだ!」みたいなものです。劇中、編集長役の伊武雅刀さんが「働きマンになると、血中の男性ホルモンが増加して、通常の3倍の速さで仕事をするようになる。その間、寝食、恋愛、装飾、衛生観念は喪失する・・・」と解説されています。
半沢直樹 -ディレクターズカット版- DVD-BOX
(半沢直樹 -ディレクターズカット版- Blu-ray BOX)
海外紙(The Times)では「『働きマン』は日本の男女不平等を覆せるか」なんつう記事が出たそうで、当時としては話題になるわな。
菅野美穂さんがハマり役
このドラマで菅野美穂さんが実にハマり役というか、リアリティーを得つつ笑いあり涙ありで熱演されています。個人的には「半沢直樹」の堺雅人さんと同じくらい引き込まれます。僕の中では菅野さんと堺さんは役者として双璧なんだよなぁ。あっ、この2人はリアルに夫婦だっけ。
もう、共演すればいいのに・・・。真面目系の作品だと抵抗ありそうだけど、コメディーの「リーガルハイ」あたりなら、めちゃくちゃやっても大丈夫でしょう。悪徳弁護士(堺)の悪事を暴く松方記者(菅野)なんて絶対面白そう。
リーガル・ハイ DVD-BOX
※ブルーレイはこちら >> リーガル・ハイ Blu-ray BOX
話は少しそれてしまいましたが、ここで言いたいのは「仕事モード・オン」の事です。もちろんこのブログは勉強全般を対象にしているので、「学習モード・オン」が大切だと書くべきですが、さらに視点を絞って「英語モード・オン」をみてみたいと思います。
英語モード・オン!
日本人は中学・高校で大ざっぱに3000時間は英語学習しているはず。あの「1000時間ヒアリングマラソン」の3倍(!)はやっているのです。でもなぜ(総じて)英語が苦手なんでしょうか・・・。
これは英文和訳や和文英訳など翻訳作業や文法解釈ばかりに力を入れてきたツケがここに出てきていると思う。翻訳や文法が悪いとは言い切れないし、特に英文法は重要です。日本人だって日本語の文法をある程度知っている人と全く知らない人では、使う日本語のクオリティーは違ってきます。英語でもそう。英文法は大切です。
しかし、まずは言語なのだから、”聞いて話して” が先でしょう。Do you speak English? のDoは動詞?助動詞?なんだっけ・・・と分析するのもいいですが、とりあえず使ってみて覚えちゃう。DoよりCanの方がいいかなぁ・・・と理詰めで考えるより、使っているうちにCan You~よりDo You~の方がしっくりくると “感じる”。この感覚が重要なのでしょう。
語学の場合、いちいちその言語を母語にトランスレートするより、その言語のママ取り込んだ方がいい。その言語を使うとき、そのママ取り出せるから、迅速に使い勝手が良いのです。これができるのが、小学校の中学年(9歳前後)くらいまでだそうです。
脳内に別々の言語モード?
ちなみに子供の頃からバイリンガルだった人たちはこれができるそうで、ヨーロッパやインド、シンガポール、マレーシア、フィリピンあたりのバイリンガル系の人たちは脳が多機能化(?)しているかもしれない。英語脳と中国語脳が物理的な1つの脳に “別個モード” として存在する、ということです。どうやら、脳内に別々の言語モードがあるようです。
思春期以前にバイリンガルになった人は、仮に事故や病気などで失語症になったとしても、使えなくなるのは、二言語のうち片方だけの場合があるという。・・・一方、思春期以降、大人になってからバイリンガルになった人が失語症になると二言語とも話せなくなるという。・・・
幼い頃から二言語以上を学ぶ国は、インドや東南アジア、ヨーロッパなどほかにも多くあるが、彼らを見てもバイリンガル教育が母語の習得や思考能力に悪影響を与えているとは思えない。インド人は生まれたときから三言語ぐらい学んでいるので、一説では脳が階層上に成長し、物事を多面的に置き換えて話すのが得意なのだという。・・・
※たかが英語!、三木谷浩史(著)、講談社、2012年、171-172頁
やはり語学はスポーツ。野球とサッカーを両立することは、アマチュアレベルなら十分可能です。それと同じように、英語なら英語モード、日本語なら日本語モードで、それぞれ並行してその言語のママ取り込みたいものです。たとえ思春期以降だとしても、私は理想の語学を追いたい。
「英語モード・オン。海外スイッチ、入ります。バイリンガール!」・・・なんてね。
※参考資料:
・働きマン、Wikipedia、最終更新2015年10月03日
・半沢直樹、Wikipedia、最終更新2015年09月05日
・タイムズ、Wikipedia、最終更新2015年08月29日
・UK newspaper The Times spotlights Hataraki Man、Anime UK News、2007年11月07日
・助動詞の基本(助動詞のdo/be/have)、Mt. English Project、更新日2008年06月30日
・Bilingual Chika | バイリンガール英会話、YouTube