※写真: ニュージーランド高校留学情報センター、リンク
スーパーグローバルハイスクール(SGH)って、ご存知ですか。“スーパー”と銘打っているので、名前負けしなければいいなぁ・・・と個人的には心配しているのですが、すなわちこれ、文部科学省が約8億円の予算をひっぱって、立ち上げようとしている高校の指定校制度です。
目的はもちろん、現在の加速するグローバル化に対応する人材育成です。一に教養、二にコミュニケーション能力、三に問題解決能力を身に付けようという話ですね。そして、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを育てようという主旨です。もちろん、高校における留学の機会を増やすことも視野に入っています。
246校申請→50校指定
さっそく、文科省は2014年度に50校を「スーパーグローバルハイスクール」として指定する予定です(2014年4月上旬)。実は公募期間は終わり、現在すでに全国246校が申請済みです。全国の有力校はどこもやる気満だと思います。筆者を含め閉鎖的で発信力が弱いと言われる我々日本人ですが、なんとか少しでも打破しようという意気込みが垣間見えますね。
>> 平成26年度スーパーグローバルハイスクール公募申請状況(PDF:87KB)、文部科学省
アジアの若年層はハングリーかつ優秀
筆者も経験したことがあるのですが、海外とくにアジアの若年層の一部は非常にハングリーかつ勉強熱心です。優秀な人材も多い。日本や米国など先進国地域の一般的な若者は、やはり“のほほん”として部分が多い。生活水準が全般的に高いと自然とそうなるわけです。
しかし、少子高齢化で天然資源も乏しいニッポン国において、このままではジリ貧は必須です。日本が誇る唯一と言ってもいい資源は、人材です。すなわち、教育です。遅まきながら、グローバルに通用する人材育成に、文科省も本腰を入れてきました。一部の高校の現場でも、それに呼応するかのごとく、グローバル化に対するやる気が見えます。
この数年で、スーパーグローバルハイスクール制度からどういった進展があるのか、非常に楽しみです。
※参考資料:
・スーパーグローバルハイスクールについて:文部科学省、初等中等教育局国際教育課
・平成26年度スーパーグローバルハイスクール概要(PDF:179KB)、文部科学省
・「グローバル人材」育成へ、高校が本腰 : 最前線 : 子ども : 教育 : YOMIURI ONLINE、2014年02月22日(読売新聞朝刊)