何かのためにするのではなく


最高の結果を引き出す質問力:その問い方が、脳を変える!、茂木健一郎(著)、河出書房新社、2016年

学習行為自体を目的化?

勉強する上で、実は最も大切なのは、そして(長い目で見れば)最も効率的なのは、学ぶべき対象そのものに焦点を持たせることだ。言い換えれば、何かのために勉強するのではなく、その学習行為自体を目的化する。こうなればある意味、しめたものです。

つまり何か目的があって、そのために仕方なく勉強するのではなく、勉強そのものが興味津々で、常に「なぜ?どうして?」と問いかけつつ学び続ける。まさに “大切なのは、疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない” と言ったアルベルト・アインシュタイン氏の心意気です。

The important thing is, I can continue to have doubts. And must not lose the sacred curiosity.
アルベルト・アインシュタイン 名言集(英語付)、心の常備薬-5ページ、2015年

なぜ?どうして?

まぁ理想論の域を出ないかもしれませんが、脳科学の茂木健一郎先生や予備校講師の林修先生をはじめ、いわゆる天才・秀才の方々は小学生・中学生の頃から「なぜ?どうして?」と考え続けて、どんどん知識をモノにしていく。成功が成功を呼ぶというか、”酒が酒を呼ぶ(?)” とでもいうか、知識が知識を呼ぶのでしょう。良くも悪くも脳のリミッターが外れているのかもしれません。

そういえば茂木先生はこうも言っています。

世間では『秀才は努力の人で、天才は努力しなくてもできる人』とみられがちですが、僕は違うと思う。『秀才は中途半端な努力しかしない人で、天才は超人的な努力をして、しかもそれを努力と思わない人』だと思います。

思うに、天才の脳はリミッターが外れているんですよ。誰でも潜在的には天才かもしれないけれど、脳機能を100%発揮しないで、70~80%しか出せない。ところが天才と呼ばれる人たちは、リミッターが外れていて脳回路が暴走してしまう。だから、天才にとって努力は苦にならないんです・・・

世の中、上には上がいる 私が見た「大秀才」たち〜本当に頭がいいとはこういうことか(週刊現代)、現代ビジネス、講談社(7/7)、「週刊現代」2011年9月24日・10月1日号

※参考資料:
アインシュタイン名言・格言集。感動の言葉を!、癒しツアー、2015年
アルベルト・アインシュタイン、Wikipedia、最終更新2016年12月19日

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