アスレチックスは「不貞の妻」球団?


※オークランド・アスレチックスのユニフォーム画像、Oakland Athletics、Wikipedia、last modified on 8 March 2016、引用

のっけから “アスレチックスは「不貞の妻」球団?” と、すこぶる刺激的なタイトルですみません。実はNHK「テレビで中国語」でお馴染みの “可愛いすぎる” 中国語講師・段文凝(だん・ぶんぎょう)さんが『マンガでわかる リアル中国人』という本を出したのですが、そのなかに驚くべき(?)ことが書いてあります。

中国人にあげてはいけないプレゼント

桑桑の友人、王卓が日本に遊びに来ました。・・・プレゼントもらって、何で泣いてるの? 緑の帽子かわいいよ。実は・・・中国では浮気されたダンナのことを「緑の帽子かぶっちゃった」というのよ。え〜っ・・・

マンガでわかる リアル中国人、段文凝(著)、ますみかん、主婦と生活社、2015年、72頁

浮気されたダンナ=「緑の帽子をかぶる」

これは全く知りませんでした。林修先生ではありませんが、「初耳」です。別のCNNの記事でも緑の帽子は「男性が妻や恋人に浮気されたという意味」と書かれていて、中国警察の交通取り締まりに利用(?)されているそうです(CNN.co.jp、2015年08月06日、下記写真・引用)。

なんでも一説には、その由来は「亀」にあり、亀のメスはたくさん卵を生むので、誰の子かわからない卵を産むとみられて、「不貞の妻」というのイメージになった。他にも例えば、明の時代には娼婦の夫・父親に緑色の頭巾をかぶらせた・・・などの歴史的な話も残っています。もともと「緑色」には低級な地位の色(?)という歴史的流れがあったようです。

その言語の風俗・習慣・実情も学ぶ

こんな事例を聞くにつけ、語学を学ぶ時には、単に単語や文法を学べばいい、ということではないんだなぁと思ってしまいます。やはりその言語の国々・地域の風俗・習慣・実情などをできるだけ知ることが、語学学習には必要だと感じる次第です。しょせん言葉なんて生身の人間が日々使う “情報の手段” だからね。空気感というかイメージも大切です。

それで思ったのは、緑の帽子のプロ野球メジャーリーグ球団、あの映画「マネーボール [DVD]」でも有名なオークランド・アスレチックスです。緑の帽子(subdued forest green)がトレードマークですよね。中国人の方々から見たら、アスレチックスの選手の奥さんたちはイケイケ人妻軍団(デスパレートな妻たち?)なのかと、勘違いするかもしれませんね(・・・んなわけ、ねーだろ!)。

※参考資料:
テレビで中国語、NHKゴガク、NHKオンライン
可愛すぎる!と話題のNHK中国語講師、段文凝(だん ぶんぎょう)【文ちゃん】、NAVER まとめ、更新日2015年10月18日
林先生が驚く 初耳学、MBS公式、毎日放送
赤信号無視した人に「緑の帽子」かぶせる 中国警察、CNN.co.jp、2015年08月06日
軽蔑に歓迎まで 異なる意味をもつ「緑色の帽子」、人民網日本語版、人民日報、2015年03月20日
中国語に関するトリビア 緑の帽子をかぶせるな!?、[中国語] All About、望月愛生氏、更新日2004年08月26日
オークランド・アスレチックス、Wikipedia、最終更新2016年03月08日
Oakland Athletics、Wikipedia、last modified on 8 March 2016
デスパレートな妻たち、Wikipedia、最終更新2015年10月19日
デスパレートな妻たち シーズン1 コンパクト BOX [DVD]、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社、2011年

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