・・・シカゴ大学のゲンコウ教授らは、幼少期にテレビを観ていた子どもたちは学力が高いと結論づけているほか、米国で行われた別の研究では、幼少期に「セサミストリート」などの教育番組を観て育った子どもたちは、就学後の学力が高かったことを示すものもあるのです。・・・
※「学力」の経済学、中室牧子(著)、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2015年、54頁
「動画学習」には教育効果がある
まぁ何の番組を見るか?で学力との相関関係(因果関係?)が出てくるとは思いますが、いわゆる「動画学習」が子どもたちの教育に効果がある、ということは言えそうです。そもそもテレビなどの動画は視覚や聴覚を同時に刺激するので、脳にイメージが残りやすい。当然、学習効果もあるわけです。
もちろん、テレビなどは能動的な学習であるアクティブ・ラーニングとは真逆のパッシブ・ラーニング(passive learning)の形態なので、学習効果において限られる部分はあります。ですが、特に理屈よりも “慣れる” という部分が重要な「語学」などでは効果を発揮する。
語学には1000時間の動画視聴?
台湾の芸能人が日本語を習得するのに「日本のテレビを毎日観ていた」という話を聞いたこともありますし、楽天会長の三木谷浩史氏も語学習得にはまずは1000時間のヒアリング(リスニング)が必要だと、著書(たかが英語! [ 三木谷浩史 ])の中で述べています。
動画による学習効果は間違いなくあるので、子どもにはテレビならNHK教育テレビ(Eテレ)や放送大学を視聴させ、ネットなら例えばリクルートの「勉強サプリ」や「受験サプリ」を見させるというのはどうでしょう? もちろんYouTubeから入るのが定石ではありますが・・・。
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※参考資料: What is passive learning? definition and meaning、BusinessDictionary.com – Online Business Dictionary