英語の授業では日本語と英語が100%一致しないと減点されたため、ニュアンスまで完璧に伝えようとしてしまうのが日本人の悲しい性。思い切って言いたいことの8割を捨て、本質の2割を伝えることに専念しよう。・・・
アメリカの5歳児は英語がペラペラだが、使っている言葉はおよそ1000語。これは日本の中学生が習うのとほぼ同数。ということは、中学レベルの単語力でほぼ会話は可能!・・・
すてる英語トレーナー 青木ゆか
学生時代の辛い留学経験から、英語上級者たちを分析した結果、英語表現のニュアンスへの固執を捨てると話せることを発見。「捨てる」英語術をノウハウ化し、すてる英語トレーナー、プロ講師として活動。著書『ずるいえいご』がベストセラーに。英語への自信を自分の自信につなげて輝く人をつくることがミッション。※勉強しなくても3日で英語が話せる「ずるい英語」術、PRESIDENT Online、2015年11月23日
や〜、まいりました。私がおちいっている語学の壁(・・・大げさ?)を、軽々と乗り越えそうな「青木ゆか」先生のご指摘です。そうなんです。パーフェクトな言葉を話す(使う)んじゃなくて、基本的なボキャブラリーでかみ砕いて表現する。子どものように聞いて読んで、なんとなく理解する。
8割を捨て、本質の2割を伝える
どうせ日本人、しかもドメスティック仕様の50歳代のオヤジなんて、まともな英語を操れるわけがない。これは中学英語レベルでなんとかそれなりの “英語処理” をひねり出すしかない。そう考えれば、気も楽です。「8割を捨て、本質の2割を伝える」精神です。
そうそう。昔の話で恐縮ですが、長野オリンピックにボランティアに参加した時、つたない中学英語で外人さんとしゃべったっけ。中学英語レベルでしたが、でもそれなりにしゃべり続けました。相手が日本人ではないので、日本人なら当たり前の基本知識・常識を、もっともらしく “解説” しました。
もうその時、私は30歳代だったのですが、隣りにいた日本人の学生ボランティアさんが感心してました。ちょっと気持ちよかった〜! (これを語学というのかどうかは微妙ですが・・・)語学なんてそんなものでしょう。でも、中学英語レベルに、ちょっと単語だけ「an important point」とか「significantly」とか「absolutely」などとくっつけて、それっぽくしました。
知ってる単語で、2割英語でいいんです。これで、気持ち的に楽になりましたワ!
ずるいえいご、青木 ゆか(著)、日本経済新聞出版社、2014年