消える職業・なくなる仕事

コンピューターのよる職業の中抜き

「マイケル・A・オズボーン」ご存知ですか。英オックスフォード大学で人工知能などの研究を行う准教授ですが、あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」を調査研究されています。銀行の融資担当者からレストランの案内係まで、多岐にわたる職業が消えてなくなるそうです。

つまり、ホリエモンよろしくインターネットやコンピューターのよる “中抜き” が起きて、仕事た職業そのものが消えてなくなる話と相通じます。時代の流れとはいえ、恐ろしい!


で、そのオズボーン博士の研究を元に、東大の深澤祐援さんが日本の状況に置き換えて分析すると「コンビニ店員がなくなる確率は88%」というショッキングな結果が出てきます。下記の表を見ていただければわかるのですが、例えば「有料道路料金収受員」あたりは若干予想がつきますが、コックなど各種「調理人」や各種「職人」さんもなくなる確率が高い・・・。


※表:10年後になくなる可能性が高い職業とは(前編)、ITmedia ビジネスオンライン、2015年07月20日、引用

意外と(?)重要なコミュニケーション能力

それで、では今後、コンピューターに中抜きされない職業はというと、①スキル的には対人折衝というか、基本的なコミュニケーション能力(聞く・話す・読む・書く)と一定の学習能力が問われる仕事で、②知識的には創造性が求められる芸術・人文学系や、次いで重い責任が問われる医療系となります。

ざっくりいうと、社会人として常識的な「コミュニケーション能力と学習能力」と「芸術・人文学・医療知識」が、人工知能に代替されにくい能力・知識のようです。医療を除くと、意外と「文系」ですね。まぁ元来 “計算機” であるコンピューターが真似できない分野なので、そう言われればそうなのですが・・・。

いま注目を浴びている新・芥川賞作家でお笑い芸人でもある又吉直樹さんは、まさにぴったりな感じです。どんなに優秀なIBMの人工知能コンピューターでも、「又吉直樹」には勝てないわけです。あらためて彼(というか有力作家)の凄さを感じました。

人間固有のスキルが大切

深澤さんいわく、「いかに人工知能やロボットが台頭しても、社会を動かすのはあくまでも人間です。そのスキルを備えていなければならない職業は、人工知能にとって代わることはまだないということです。」(10年後になくなる可能性が高い職業とは(後編)、引用)とのこと。

そう考えると、教育でもやはり「人から学ぶ」姿勢が重要でしょう。知識や技能の一部はプログラミングされたドリル・問題集などをこなして身につけてもいいですが、基本的には例えばネット塾系でも「受験サプリ」や「秀英iD予備校」のように映像授業を中心とした「人から学ぶ」スタイルが肝要です。

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人類の歴史は最古から数えると約20万年とも言われていますが、おそらくその長い間、人類は集団で生き延びてきた「社会的動物」です。教育においても仕事においても、人と人とのコミュニケーションが基盤となるのでしょう。

TBSドラマ『半沢直樹』ではありませんが、「どんな仕事してもええ。せやけど、人と人との繋がりだけは大切にせなアカン。ロボットみたいな仕事だけはしたらアカンで。」ですね。この言葉は、特に人工知能やロボットが台頭するこれからの未来にこそ、大切な精神かもしれません。

※参考資料:
オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった、賢者の知恵、現代ビジネス、2014年11月08日
コンビニ店員がなくなる確率は88%:10年後になくなる可能性が高い職業とは(前編)、ITmedia ビジネスオンライン、2015年07月20日
601の職業を6つのグループに分類:10年後になくなる可能性が高い職業とは(後編)、ITmedia ビジネスオンライン、2015年07月23日
深澤祐援、Facebook
又吉直樹、Wikipedia、最終更新2015年07月22日
人類の誕生、Wikipedia、最終更新2013年07月02日
ヒト、Wikipedia、最終更新2015年06月01日

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