勉強しない弁護士は食えない

・・・資格取得のオンラインスクールとして注目される「資格スクエア」の人気講師であり、『司法試験予備試験一発突破ナビ』(中央経済社/刊)著者の吉野勲さんにお聞きしました。・・・

IT訴訟などは特に、上の世代の弁護士のなかにはついていけない人もいるはずです。ITに関してはやはり若い人の方が慣れているので、そういう訴訟に特化した事務所に入ったりすることもできるでしょうし、その分野で新しいフィールドを自分で作ってしまうこともできるはずです。・・・

世の中が動いている時には新しいルールや運用が生まれるわけで、そういう時はキャリアの浅い弁護士でもベテランの弁護士と同じ土俵で戦えます。今度、民法の大改正がありますが、法律が変わる時というのは、「今さら新しい法律に適応するのは無理」ということで引退してしまう弁護士がいるので、新旧が入れ替わるんです。・・・

弁護士増で「司法試験をパスしても就職できない」は本当か?、J-CASTニュース、2015年04月03日

司法試験を突破しても・・・

かつてほどではないですが、司法試験突破といえば文系の資格試験の最高峰です。それで勉強に勉強を重ねて弁護士バッジ(弁護士記章)を付けられるようになっても、実は食っていけない・・・なんていう悲惨な話も昨今耳にします。


場末の“貧乏”弁護士を主人公に、“東大受験指導”で一発逆転を画策するこのテレビドラマ「ドラゴン桜」は確かに面白かった。ですが、そもそも大多数の弁護士が現実に“貧乏”では困ります。ここ日本は法治国家なのですから、社会的にも弁護士は非常に重要なポジションであるべきです。また、最難関の資格が結局報われないとなると、社会全体の教育や人材育成の面でも問題です。

しかし、カリスマ司法試験講師の吉野勲さんの話を読むと、かつては弁護士が貴重(?)だったせいか、この難関資格さえ取っておけば、多少コミュニケーション能力に難があっても食っていけたようです。もちろん今は違います。やはり、一定の営業能力・ある程度のセールスマン・シップ的な資質は必要です。弁護士業といえども“商売”の一面はあるのです。普通の仕事と同じですね。

「スマホ勉強」は人生の伴侶?

いまや弁護士業という最難関の資格業務(独占業務)であっても、コミュニケーション能力を磨くとともに、世の中の動きにアンテナを張り巡らす必要があるし、常に勉強し続け知識を更新することが強く望まれる。そういう世間の需要を考えると、eラーニング、とりわけスマホ(スマートフォン)を使った学習スタイルは重宝します。つまり、スキマ時間にスマホ勉強ですね。

やはり今後はeラーニングの時代であり、ネット塾的な学習方法が世の趨勢です。学生時代からeラーニング系に親しみ、十二分に活用する習慣をつけることが、ある意味“一生”続く長い勉強習慣に寄与すると思います。

信州大学・山沢清人学長の入学式あいさつ(2015年04月04日)よろしく「アニメやゲームなどのスマホ依存症」になるのは問題ですが、同じスマホでもeラーニング系で勉強すること(スマホ勉強?)は人生の伴侶になりうると思います。

信州大学・山沢清人学長の入学式あいさつ全文

ちなみに、信州大学の山沢学長の「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」が独り歩きして物議を醸しだしていますが、「あいさつ全文」を読めばわかるように、“スマホは悪いもの”と決めつけているわけではありません。あくまで「アニメやゲームなどのスマホ依存症」に“限定”して言及しているだけです。誤解のないように・・・。


※参考資料:
弁護士、Wikipedia、最終更新2015年03月11日
「スマホなし生活あり得ない」信州大学長苦言に学生は、朝日新聞デジタル、2015年04月07日

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