「ネット塾は教養も育てる」というと、なんとも大上段に構えた物言いだが、そうではない。
常に学び続ける「根っこ」を育てる
現在、東京工業大学や京都大学、早稲田大学など多数の大学で「教養=リベラルアーツ」教育が見直され、強化されつつある。これは変化の激しいグローバル社会において、学生たちは社会人になっても常に学び続ける必要があり、大学ではその根っこ(基盤)を学ぶところだ、という考えからだ。
大学時代に、将来にわたり学び続けるための「コア知識」を習得すれば、すなわち根っこがしっかりしていれば、社会人になっても枝葉を自在に伸ばすことができる。グローバル化された社会において、知識は常に更新する必要があり、従来の大学で学んだ学術的な情報もあっという間に陳腐化する。従って、従来に無い発想で、陳腐化しにくいリベラルアーツ(教養)を、学生は学んでいく必要がある。
人間は忘れる動物
言ってみれば生涯勉強し続ける必要がある。人間は忘れる動物である。従って、常に身近に勉強する機会が必要だ。今までは書籍などが一般的ツールだったが、これからはネット塾やMOOCsなどのネット動画系も勉強ツールのメインストリームになるだろう。それだけスマホ(スマートフォン)やタブレットが普及するからだ。
おそらく人々は、スマホを使って、スキマ時間に、「一般教養から専門知識まで」の中から必要な講義等をピックアップして勉強するだろう。こういったスマホ学習が割りと一般的になる。特に文系・理系を問わず幅広い知識が、これからはより一層重要になるでしょう。ネット塾系はそのニーズを着実に捉えると思う。
ネット塾などで教養も学ぶ
例えば、「e点ネット塾」は、中学講座だけでも1000本以上あり、全講義映像は3,200タイトルだそうです。ネット塾やMOOCsなどで教養を身につける。これは十分一つのやり方だと思います。
※参考資料:
・自宅学習の『e点ネット塾』が「タブレットPC・スマートフォン」への対応開始、@Press:アットプレス、2012年10月19日
・e点中学講座-講義一覧表、「e点」インターネット学習塾(ejuku)