※画像: List of The University of Tokyo free online courses/MOOCs、Class Central、リンク
「あなたも「東大生」になれる」という記事が、2013年05月15日にビジネス誌でも有名なプレジデント・オンライン(プレジデント社)で掲載されていました(PRESIDENT 2013年6月3日号)。いわゆるMOOCs(大規模公開オンライン授業)に、国内では天下の東京大学(東大)も参入し始めたわけです。ネット塾の大学版ですね。
>> PRESIDENT (プレジデント) 2013年 6/3号 [雑誌]
早速グーグル検索してみて、東大のMOOCsと思われるサイトにアクセスしてみます。「List of The University of Tokyo free online courses/MOOCs」というタイトルのホームページのようです。この記事の冒頭の画面になります。
すでに2つのオンライン講座がアップロードされています。そのうち、物理学(素粒子)で著名なHitoshi Murayama(村山斉)先生のオンライン講座は、既に2013年09月03日より始まっています。講座名は「From the Big Bang to Dark Energy」です。
講座の紹介動画を見る限り、アニメーションなどを使ってワクワク感たっぷりです。とても面白そうです。もちろん、高校レベルの数学や物理の知識はしっかり身に付けていないと、この講座にはついていけないようです。そう、講座についての説明文に、下記記載がありました。
In some parts, basic calculus and high school level basic physics knowledge are required to fully understand the course content.
・・・ごもっともです。
MOOCs “修了証” は出る
でも無料で東大の人気講座をオンラインで受講できるなんて、やはりMOOCs(今回はCoursera)は革命的ですね。旧来の常識からは考えられなかったことです。
むろん、MOOCsで正式な学位は認められません。しかし、MOOCs単位の “修了証” は出るようです。世の中でも徐々にMOOCsの修了証が、「準学位」的な位置づけになったり、資格試験みたいなポジションになるでしょう。“就活” にも影響が出てくるでしょう。実際、アメリカのIT業界の一部では、そのような動きがあるようです。
MOOCsを受講する学生も、純粋なアカデミックな興味にプラスして、ジョブ・ハンティングやジョブ・キャリアに直結するとなると、目の色が変わるでしょう。MOOCs自体がキャリア・パスの意味合いを持つからです。大学の役割や位置づけに関しても、今とは少し違ったものに変化していくでしょう。今まさに、MOOCs革命は始まったばかりです。