東大、4学期制全面移行を決定・・・留学促進目的に
留学促進などを目的に、東京大学(浜田純一学長)は2015年度末までの4学期制全面移行を役員会で正式決定し、26日、発表した。・・・
4学期制の導入で夏休みを長期化して、海外の大学のサマープログラム参加など国際的な学習機会を増やす。入学直後に新入生向けプログラムを新設し、主体的に学ぶ姿勢を身に着けさせたり、討論など双方向型授業を増やしたりして、総合的な教育改革にも取り組むとしている。・・・
※読売新聞、2013年07月26日、引用
いよいよ東大・浜田純一学長による “改革” が実現段階に入りましたね。「東大、現実路線にカジ」で既報どおり、4学期制へ全面移行です。制度的には、下記2パターンを東大の各学部が選択できるそうです。
パターン①: 第1学期=4~5月。夏休み=6~8月。残りが第2~4学期とする。
パターン②: 現行の2学期をそれぞれ2つに分割。ただし、第2学期(6~7月)に必修科目は設けず、その期間に短期留学することも容易に可能とする。
慶応大も4学期制へ
実は同日、慶応義塾大学でも同じような発表があったそうです。清家篤塾長(慶応大)は14年度から4学期制を導入可能とすることを決め、今後、慶大各学部が実際の導入時期などを検討する。やはり東大と同じく4学期制にする事により、学生が第2学期(6~7月)に短期留学やインターンシップ等を行いやすくなる、としている。
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これは実にすばらしい改革だと思う。留学云云もあるが、通常の教育プログラム的見地からも素晴らしい。つまり、ダラダラと1年間に週1回の授業を履修するより、2ヶ月間に凝縮して集中的に(例えば週3回以上)勉強したほうが効果的だ。あくまで一般論だが、効率的だと思う。しかも、短期留学やインターンシップ、ボランティア活動なども比較的自由に組み込める。ぜひ実行してほしい。
東大や慶大といったトップクラスの一流大学が4学期制を実行すれば、自ずと他の大学にも伝播する。ひいては教育界全般、さらには社会全般に影響を与える。グローバル化が進み、変化の激しい昨今の経済環境を考えると、世の中の変化に「柔軟」に対応しやすい4学期制は、大学という教育プログラムからの一つの回答です。そしてそれは正しい解答だと思う。
※参考資料:
・東大、4学期制全面移行を決定、YOMIURI ONLINE(読売新聞)、2013年07月26日
・東大、15年度末までに4学期制導入 秋入学は検討継続、日本経済新聞、2013年07月26日
・慶応大、4学期制の14年度導入を決定、日本経済新聞、2013年07月26日
・東大、現実路線にカジ、ネット塾ジャーナル、2013年06月23日