今回はネットではなくリアルな予備校のメリットを考えたいと思います。
半強制的に勉強
とにかく普通の学校も同じですが、半強制的に教室に行くので、半強制的に勉強することになります。ひとりで勉強するとダラダラになりがちですが、それはありません。
古い話で恐縮ですが、私が学生時代、英会話を勉強しようと大学の図書館に英会話のカセットテープ教材(古い!)がありました。なかなかいい教材だったのですが、続きませんでしたねぇ。強制力に欠しいと、教材内容が良くても、なかなか続けるのは難しい。
心理的な強制力という意味で、その場限りというシチュエーションも重要です。テープやビデオなどでは、生徒は何度でも繰り返し視聴することができます。しかしその反面、1つの講義に費やす時間がトータルで多くなりがちです。その点、“生の授業” はその場限りなので、集中力も上がり、時間的にも効率的に学習できる可能性もあります。
質問や相談も容易
また勉強の仕方がわからない場合でも、“生の授業” では、その場で(あるいは授業直後に)質問や相談をすることができます。リアルな双方向性とでも言いましょうか・・・。そういったフェイス・トゥ・フェイスの細かい対応というか使い方が、リアルな予備校にはあります。
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総じて、モチベーション維持において、リアルな予備校の方がメリットがあります。次いで、生徒の性格によっては、勉強の効率性の点でも、メリットが高いでしょう。
独学系はネット塾、集団学習系(集学系?)はリアル予備校
ただ、生徒10人いれば十人十色なので、自分の勉強のスタイルがあり、どちらかといえば独学系のスタイルを得意とする生徒の場合、ネット塾(インターネット学習塾・オンライン予備校)の方が合うと思う。ネット塾の場合、低価格で利用における自由度も高く、講師・講義のクオリティも高い。
「そもそも勉強なんて、学校に行かなくても教科書・参考書・問題集があればできる」・・・と考える生徒は、ネット塾系の方が良いでしょう。“ネット塾” は「塾」と名がついていますが、ある種一つの教材ですからね。
それに対して、「自分ひとりだとサボりやすいので・・・」という方は、リアルな学校・予備校でしょう。やる気がないときも、とりあえず半強制的に学校・予備校の教室に物理的に行かざるを得ないからです。
集団学習系(集学系?)スタイルを取り入れると、比較的、勉強の習慣を身につけやすい。これが最大の利点です。この「習慣」というのはバカにできません。実は人間がモノゴトを行う上で、習慣化が非常に効果的であると、行動科学の観点でも考えられているからです。私を含め、人間は意志が弱いですからね。
※参考資料:
・行動科学マネジメントに学ぶ「続ける習慣術」「メンタル維持力」「目標達成」、再生アクションプラン
・「続ける」技術、石田淳・著、フォレスト出版、2006年