※読売新聞、2013年4月17日、抜粋・リンク
東大が17位に後退・・・世界の大学論文引用ランク
米国の情報提供会社トムソン・ロイターは16日、2002~12年の論文引用回数が多かった日本の大学・研究機関のランキングを発表した。
国内順位ではトップの東京大が世界では12年発表の16位から17位となり、3年連続で順位を落とした。科学技術振興機構を除いて国内トップ10は12年発表に比べて、軒並み世界順位を下げており、日本の研究競争力の低下が示唆される結果となった。世界1位は米ハーバード大だった。・・・
※読売新聞、2013年4月17日、抜粋
論文の引用回数は、大学の競争力の指標
当たり前といえばその通りなのですが、大学の論文は内容が素晴らしく評価が高いと、他の研究者にどんどん引用されるそうです。まるでネット上の記事が面白く価値が高いと、よく引用されるのと似てますね。このため、論文の引用回数は、大学や研究機関の競争力指標となっているとのこと。なるほど。
この引用回数という指標は、フェアというか公正中立な数字だと思う。変なバイアスが入りにくいでしょう。その指標で「軒並み世界順位を下げている」。これはまずい。何の天然資源も無い日本で、人材は唯一の資源だ。その人材育成の代表格である「大学」の論文レベルが落ちているとは・・・。
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東大卒業式「タフな人生を」と、強調した濱田純一・東京大学総長の気持ち・危機感が分かる気がします。グローバルな競争を意識せざるを得ない大変な時代になったものです。しかし逆を言えば、とてもやりがいのある時代です。インターネットなど、誰もが “世界” を相手に勝負できる環境になりつつあるのですから。
「受験に自由を」の受験サプリではありませんが、ネット塾(インターネット学習塾・オンライン予備校)が充実してくることで、教育の底上げを図り、「論文に自由を」(?)という感じでどんどん優れた研究成果・研究論文が出てくることを期待したいです。