Duolingoでスペイン語を勉強すると大学やRosetta Stoneよりも効果的–という調査結果
・・・CAPTCHAを発明したLuis von Ahnが創設した言語学習サービスDuolingoはこのほど、この事業の効果に関する委託調査を行い、その報告書[PDF]を公開した。結果は当のvon Ahnにとっても意外なもので、Duolingoのユーザは、大学の一学期に相当するスペイン語の学習を34時間で習得している。
また、言語学習サイトの老舗であるRosetta Stoneと比較すると、Duolingoのユーザが34時間で習得する内容に、Rosetta Stoneのユーザは55から60時間を要している。・・・
※TechCrunch Japan、2013年01月18日、引用・リンク
昨年12月に、ニューヨーク市立大学とサウスカロライナ大学の教授が、上記のDuolingoの効果測定的な調査を行ったそうです。調査にはDuolingoによる財政的サポートは受けたものの、あくまで独自にデータ収集・分析を行い、調査結果はDuolingoに有利にならないよう中立的な立場をとっています。
・報告書 – Duolingo Effectiveness Study, ROUMEN VESSELINOV PhD, JOHN GREGO PhD, December 2012
細かい調査内容は、報告書やTechCrunch Japanの記事を見てもらうとして、DuolingoはRosetta Stoneに比べても大健闘しているようです。例えば、DuolingoはApp Storeでも高評価みたいで、評価「5」を得ています。
Duolingoを試してみました
そこで実際、筆者がDuolingoを試してみました。なるほど、画像と音声が出てきてシンプルながら分かりやすいソフト(Webサイト)です。無料で利用できる代わりに翻訳作業を学習者(学生)にやってもらおうという二次的な意図もあるので、記述(タイピング)作業は必ずあります。その点も悪くは無い。
ただ、前提として英語を母国語である学習者(あるいはそれに準ずる人)を対象にしているので、英語が苦手な日本人には厳しい。
英語不得意な日本人には、Rosetta Stone
その点、RosettaStone(ロゼッタストーン)は母国語が何であろうと、ドンドン学習が進む。そのRosetta Stoneの母国語を介さない効果的な学習メソッドは、やはり素晴らしい。Dynamic Immersion Methodと呼ばれる手法で、あたかも貴方が子どもに戻ったかのように、Rosetta Stoneは画像と音声で、対象となる言語を習得させます。
英語が得意な一部の方はDuolingoを利用し、そうでない普通の日本人はRosetta Stoneで学ぶ。英語に自信のある人は別にして、多くの日本人にはRosetta Stoneが適切でしょう。なんといってもRosetta Stoneは直感的に学習できますから。
※参考資料:
・Duolingoでスペイン語を勉強すると大学やRosetta Stoneよりも効果的–という調査結果、TechCrunch Japan、2013年01月18日
・【読み書きから】Duolingoで西・独・仏語を無料で学ぼう!【speakingまで対応!】、NAVER まとめ、LINE Corporation、更新日2013年01月18日
・Rosetta Stone: The Dynamic Immersion Method、Learn Foreign Languages