この前、おそらく銀行員なら多くが知っているであろう「融資の五原則」を知りました。それとは・・・
①安全性、②収益性、③公共性、④流動性、⑤成長性の五原則(安収公流成の原則?)
・・・だそうです。
なるほど、コレは重要だと、自営業をやっているのでピンときました。そりゃあ、他人にカネを貸すわけで、この五原則は大切でしょう。でもよく考えると、とりわけ最初の2つ「安全性と収益性」は、預金者から借りているお金を貸す金融機関にとって、絶対条件だと思いました。
貸したカネは返してもらう
貸したカネはいつかは(?)必ず返してもらわないといけない。とにかく保全が第一です。融資において①「安全性の原則」がまずは最優先になる。そして銀行や信用金庫等も利益を出さないと経営が成り立たない。②「収益性」も非常に不可欠な観点になります。
その2つの原則に比べると、公共性、流動性、成長性の重要性はやや落ちる。③「公共性」がなくても、すなわち例えば妖しい(?)風俗産業に融資をすることは、公共性という意味では疑問符が出てくる見解もあるでしょう。でも銀行等にとっては高金利で貸せるのであれば、まぁある程度目をつぶって貸すケースもあるかもしれない。そう、金融業も利潤追求のビジネスなのです。
④「流動性」、⑤「成長性」も同じで、担保の市場価値が限定的で換金に時間がかかるとか、業態が少子高齢化で成長見込みがないとか、そういった問題があっても、目先の10~20年であれば十二分に収益が見込めるとなれば、融資実行される可能性はある。
経済の一面を学ぶには、この「融資の五原則」は一つの良い観点なのです。話は少し飛ぶのですが、個人的にはこういった観点も、学校教育にビルトインするべきかと思う。社会の授業で「融資の五原則」を取り上げ、教室てディスカッションさせる。これだけでも例えば中学生に対する、ちょっとした社会勉強になりうる。生きた勉強の一つになるかと思います。