センター試験の後を継ぐ「大学入学共通テスト」の大枠が示された。大きく変わるのは英語だ。マークシートでは測れない話す力と書く力も問うために、英検やTOEFLのような民間の検定試験を使うという。・・・
2020年度入試、つまり今の中3から実施するという方針には疑問がある。計画通りなら、各高校は新入生を迎える来春までに、この四つの技能をきちんと教えられる体制を整えないといけない。果たして間に合うのか。・・・
スピーチや討論に取り組む教員が「圧倒的に少ない」と、文科省自身が調査で指摘している。英語を教える教員自身の英語力も、国の目標に達していない。・・・生徒たちは塾や英会話教室に頼るだろう。・・・貧富や住む地域による有利・不利の差が、今以上につきかねない。・・・
※(社説)入試英語改革 「話せる」授業どう作る、朝日新聞、2017年05月21日
朝日新聞特有(?)の心配性が出ていますね。グローバル化著しい昨今の世の中で、学校教育における「英語」がアウトプット(話す・書く)重視になるのは、ある意味当然の流れです。国際交渉といえば、もっぱら企業間取引をイメージしますが、ネットでちょっと買い物するにも今や英語コミュニケーションは “必需品” になりつつある。
e-mailやサイトの注意事項も英語で出てきたら読んで対応しなきゃならないし、そもそもYouTubeのコメントにも英語で書けば海外の人にも理解される。街を歩けば外国人に当たる・・・ではありませんが、私も先日、海外からの観光客の親子連れに道案内を尋ねられました。
英語4技能(聞く、話す、読む、書く)
今の学校の英語教師に、英語4技能(聞く、話す、読む、書く)のノウハウが足りないと指摘されています。だったらレアジョブ英会話でもDMM英会話でも使えば(導入すれば)いいんだ。要は生徒たちが4技能を使えるようになればいい。生徒個人レベルでも月額5000円前後からコースがあるから、どうでしょう? かける教育費としてはリーズナブルではないでしょうか。
朝日新聞さんがイロイロ心配するのはわかりますが、とにかく大学入試制度が変わってしまえば、高校のカリキュラムも変わらざるをえない。生徒は多少混乱するだろうが、そこは生徒自身でもある程度フレキシブルに対応できるでしょう。英語を「話せる授業」はともかく「話せる機会」などは今の時代、なんぼでもゲットできるのですから。
※参考資料:
・英語4技能試験情報サイト、英語4技能 資格・検定試験懇談会
・オンライン英会話比較、いま人気の17社を徹底比較、価格.com