ロボットが接客する「おかしなホテル」、長崎にオープン
長崎県佐世保市にあるリゾート施設「ハウステンボス」で7月17日、チェックインからチェックアウトまで、すべての接客業務をロボットの従業員が行う「変なホテル」がオープンした。・・・
※ロボットが接客する「おかしなホテル」、長崎にオープン(動画あり)、WIRED.jp、2015年07月22日
以前、「消える職業・なくなる仕事」で、ITに中抜きされない職業は「スキル的には対人折衝というか、基本的なコミュニケーション能力(聞く・話す・読む・書く)と一定の学習能力が問われる仕事」と書きました。しかし、この見通しは間違っていたかもしれません。
このホテル「おかしなホテル」のロボットたちを見るにつけ、コミュニケーション能力と学習能力はあります。現状で十分か否かはともかく、最低限の能力はあります。そして、10年もすれば改良が進み、ほぼ人間と同等クラスの接客サービスを提供できる状況になるかもしれないのです。
また、高齢者介護施設で虐待などの事件が起きていますが、そもそも介護の現場での低賃金・過重労働が根本原因の一つです。低賃金で途上国の外国人労働者を使え!みたいな過激な意見もありますが、このホテルのようにロボット技術を導入すればスマートに解決できると思います。ほかにも福島第一原発など災害現場の過酷なシチュエーションでも、ロボットの活躍は期待されています。
ロボットをいかに使いこなすか
ただ、この「変なホテル」のビデオを見ていただければ感じると思いますが、実際にどこに適切にロボットを割り当てるか、いわゆる「適材適所」の部分が大きな問題点であると思う。なかなか一筋縄でいかない問題です。
したがって、例えばホテル業の場合、人間側はロボットの配置によって、いかに効率良くかつラグジュアリーな雰囲気にするか・・・がひとつのポイントになってくると思う。これは人間側の経験と知性・知恵が問われます。
語学教育で “ロボット” をイメージさせるのは「ロゼッタストーン」だと思うが、このソフトウェアの音声認識はすごい。画面に音声波形みたいなグラフが出てきて、発音を矯正しやすく導いてくれる。例えば語学でこういったソフトを使うのも、ロボット教育の側面もあり、一石二鳥かもしれない。
これからの学校教育、とりわけ中等教育以降は、こういったロボットをいかに使いこなすか、みたいな部分もしっかりカリキュラムしていく必要があるでしょう。それが子供たちの未来を作り出すわけですから・・・。
※参考資料: 消える職業・なくなる仕事、ネット塾ジャーナル、2015年07月23日