・・・人間のように長時間の単相性睡眠をとるのは、動物界では少数派です。食物連鎖の頂点に立つライオンなどを除くと、多くの動物たちは、眠っていても周囲を警戒するためにすぐ起きる、という生活をしています。この状態が多相性睡眠で、人間でも赤ん坊の頃は皆、少し眠ってはすぐ起きるパターンを繰り返します。・・・
※快眠・目覚めスッキリの習慣 (中経の文庫 つ 2-1)、坪田聡(著)、2008年、引用
単相性睡眠と多相性睡眠
医師で生涯学習開発財団認定コーチの坪田聡さんによれば、①動物の多くは「多相性睡眠」で、分割して短時間睡眠を一日に何回もとっているが、②人間は「単相性睡眠」で、夜6〜8時間ほど一時にとっている。③しかしながら、人間でもごく一部に多相性睡眠あるいは分割睡眠(2〜3回の睡眠分割)をとる人たちもいて、外洋上で活動する海軍やヨットレースのメンバーが挙げられる。レオナルド・ダ・ヴィンチ(伊)やナポレオン・ボナパルト(仏)、トーマス・エジソン(米)、ビル・ゲイツ(米)、開高健(日)なども分割睡眠ないしは多相性睡眠を行っていた。
私も以前読んだ『オヤジとわたし (集英社文庫)』(早坂茂三・著)によれば、田中角栄元首相も、分割睡眠者だったらしい。角栄氏はおおよそ21時〜24時(0時)と深夜3時〜6時に睡眠をとり、その間の0時〜3時に役所の資料とか参考文献とか多くの書類等を読み込んでいたとか・・・。それも赤鉛筆で線を引き、大量に脳に “焼き付けていた” そうです。思わず「人間スキャナー」かよ!って思っちゃいました。まさに “コンピューター付きブルドーザー” ですね。
ちょこちょこ寝ていれば何とかなる(!?)
こんな天才や偉人、鉄人たちの真似なんかできっこありませんが、参考にはなります。つまり、睡眠とは分割してとればよく、分割睡眠が定着した場合、総睡眠時間は若干少なめでも大丈夫だとのこと。これは各種研究や実験結果で、ある程度わかってきています。
多相性睡眠や分割睡眠をすすめるわけではありませんが、私のように一時にたくさん眠れないと不安になる人には、「まぁ仮眠をちょっと追加すれば大丈夫」と安心材料にすることができます。なんせダ・ヴィンチは4時間ごとに15分の睡眠しか取らなかったそうですから。
そう、ダ・ヴィンチの睡眠は一日にしてたった “90分” かよ〜! これは極端な例ですが、ちょこちょこ寝ていれば人間何とかなるし、脳の機能もきっちり働くようです。学生・受験生には朗報(?)ですね。
受験サプリの「最適仮眠授業」
その睡眠におすすめなのが、受験サプリの「最適仮眠授業」です。最新の科学的見地から開発されたというフレコミで、でもこれは本当に眠くなる動画授業です。というか、このビデオを最後まで眠くならずに視聴し続けられれば、逆にある意味で真の勉強好き、いや勉強ヲタク(!)ですよ。
最適仮眠授業|受験サプリ、リクルートマーケティングパートナーズ
まぁ、筆者は最近とりあえず夜寝る前にこのビデオをタブレットで流し、ぐっすり寝ています。そのせいか、この動画授業の最後の方は今だによくわからないんですよね。”関ヶ原の戦い” については、親しみが持ててきましたが・・・。
※参考資料:
・単相性睡眠、多相性睡眠とはなにか? その実態を探る!、ネムジム、2014年06月08日
・レオナルド・ダ・ヴィンチ、Wikipedia、最終更新2015年06月27日
・ナポレオン・ボナパルト、Wikipedia、最終更新2015年06月23日
・トーマス・エジソン、Wikipedia、最終更新2015年06月23日
・オヤジとわたし (集英社文庫)、早坂茂三(著)、1993年