・・・高校英語に早く慣れるためには、違いを知り、単語を覚え、英語を体に覚えさせることが重要です。しかし、単語ばかりに集中したり、単語を覚えず音読ばかりしていては英語に慣れることは難しいです。バランスよく勉強することが、高校英語に慣れるための近道です。・・・
※高校英語に慣れる秘訣とは?、受験サプリ、引用
バランスよい勉強が慣れる近道?
「バランスよく勉強することが、高校英語に慣れるための近道」か・・・。月並みですが、王道でしょう。でもなかなか実際、こうは行かないでしょうけどね。例えば、英語でもリスニングが得意の人もいるし(特に女性)、スピーキングが好きな人もいるでしょう(私?)。リーディングがめっちゃ速い(早い)方もいます(山口真由さん?)。
ですから、まずは好きなところから勉強を初めて、だんだん時間とともにバランスを考えていけばいい。受験生なら、極端な話、受験当日にバランスを取れれば良いわけだから・・・。最終的に「バランスよく勉強」すれば良いのです。
勉強の “慣れ” が正しいインスピレーションを生む
とにかく勉強は “慣れ” です。特に語学はそうでしょうし、数学も “ピタゴラスの定理” の誕生秘話とか聞くと、理屈よりも数学への “慣れ” から来る直感が大きいと思う。理論やロジックは後付けでしょう。学習を重ねることで、思考が慣れてきて(こなれてきて)、ある日直感が生じる。日立製作所よろしくInspire the Next(次世代にひらめきを与えよう)です。
慶應義塾大学名誉教授の米沢富美子さん(理論物理学)は、勉強における「慣れ」と「インスピレーション」の関係にまつわる体験を、こう語っています。
・・・機上で私は一睡もせずに計算結果を検討した。乗客は全員寝ている時間で、乗員は「飛行機でこんなに働く人は見たことがない」と言い、飲み物や食べ物を運んでくれる。
何時間かが過ぎた時、数値データの中から一つの法則が浮かび上がるのが見えた。「これだ!」。私は思わず叫んだ。謎は解けた。雷に打たれたあの感触が体を貫き、手が震える。この法則に基づき金属―非金属転移の新機構を発見したのである。・・・
※米沢富美子(26) 新法則の発見、玉しき都の泡沫、2012年06月27日、引用
この米沢さんの体験は、膨大な学習と研究の積み重ね(=慣れ)と直感の関連性の典型だと思う。勉強好きの生徒さんはほっておいても「慣れて」いくから問題ないが、勉強嫌いな大多数の(?)生徒諸君は「勉強は慣れだ!」と開き直って、自分をだましだまし勉強し続けていくしかないね。
※参考資料:
・東大首席弁護士が教える「ブレない」思考法、山口真由(著)、PHP研究所、2015年
・三平方の定理(ピタゴラスの定理)の誕生秘話と証明&『大人のための数学勉強法』P129の問題の解説、永野数学塾塾長日記(永野裕之のblog)、2013年04月24日
・米沢富美子、Wikipedia、最終更新2015年06月18日