「学歴は関係ない」はタテマエ

「学歴は関係ない」はタテマエにしかすぎない!

「新卒者を採用する際に学生の学歴は関係ない、というのはタテマエだと思いますね。当社では学歴だけで判断し、採用を決めることはありえませんが、新卒の場合は判断する材料が少ないから、当然、学歴はみます。その際、ポテンシャル(潜在的な可能性)を考えますね。・・・

当社では・・・配属や人事評価、昇格などで学歴を重視することはありえませんね。新卒の採用時には判断する材料が少ないから、学歴をみているだけのことです。中途採用の場合は、社会人になってからのキャリアと実績を重視します。・・・学歴うんぬんで採用を決めるべきではないと思います。・・・

PRESIDENT Online スペシャル、株式会社ケーエムケーワールド代表取締役の車陸昭氏、2014年12月17日

新卒者採用での学歴チェックは必須

企業の採用において、新卒者は仕事のキャリアはないから、学歴をチェックせざるを得ない。中途採用者は社会人としてのキャリアがあるので、仕事歴をチェックする。当然といえば当然のことを、KMK WORLDの車さんは言っています。言い方を変えれば、「学歴は関係ない」はタテマエであり、もちろん「学歴は関係ある」のです。

やはり入学難易度の高い大学の卒業生は、ポテンシャルが高い場合が多い。絶対ではありませんし、例外もありますが、やはり一流と言われる大学卒業生は社会に出ても活躍している例が多い。だから、名門と言われる大学は社会で信用されるわけです。

むろん、バブル期以前のように、学閥が幅を利かせている会社や職場はかなり少なくなっているでしょう。市場独占などで長期安定した一部の大企業や公官庁系は別にして、今どき「学閥」など死語かもしれません。しかし、新卒採用時のモノサシとして、学歴が高いと大きなアドバンテージになるのも事実です。

MSも一流大学の新卒者を好んだ

まぁ、その傾向は、日本だけにとどまらず世界中あらゆる国で、多かれ少なかれ同じでしょう。学歴が高ければ、学ぶ力がしっかリあるでしょうし、当然に仕事へのポテンシャルも大きい。学歴や資格が、仕事のキャリアと同様に、採用時に重視されるのは何処も同じなのです。かつて90年台に米国マイクロソフト社が、超一流大学の新卒者を好んで採用した話は有名です。G・パスカル・ザカリー著の『闘うプログラマー』にも書かれていました。

昔みたいに学閥は跋扈していないので、会社等に入社してからは別ですが、少なくても入社前・入社時点では、大学生はまだまだ自分の大学名に帰依(?)せざるを得ないかもしれません。良くも悪くもそれが実態であり、自然の成り行きです。ネット塾等で受験勉強に取り組んでいる高校生や浪人生も、その現実を多少なりとも意識したほうがいいでしょうね。

※参考資料:
株式会社ケーエムケーワールド / KMK WORLD Inc.
闘うプログラマー 上巻闘うプログラマー 下巻、日経BP社、1994年

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