※校章:法政大学オフィシャルサイトよりリンク
法政大学理工系学生5000人の貸与PC利用率をほぼ100%にしたノートPCとは?
法政大学は、理工系学生全員に必要なソフトをインストールしたノートPCを無償貸与、全学生に均質な教育環境の提供を開始した。だが当初貸与したノートPCについて「大きい、重い、バッテリー駆動時間が短い」という指摘が多く、私物のPCを使う学生も少なくなかったという。
同校では、学生の利用状況から、モバイル性、堅牢性、起動の速さや故障率の低さなどを重視。その難題をクリアしたのが、レノボのThinkPadだった。ThinkPad導入以降、私物PCを使う学生が減り、貸与ノートPCの利用率がほぼ100%に上がった。・・・
※TechTargetジャパン ホワイトペーパー ダウンロードセンター、公開日2014年01月31日
上記のTechTarget記事は、法政大学小金井情報センター・副センター長の安田彰教授(工学博士)へのインタビュー記事です。
edu2011プロジェクト
ThinkPad導入に際し、法政大学は学生へのアンケートを行った。その結果から、学生が普段使うノートパソコン(PC)に「モバイル性」を非常に重視していることを確認。そこで、大学では採用するノートパソコンに対する様々なストレステストをチェックした。
それは単なる落下試験だけでなく、リュックサックに辞書や資料とノートパソコンをいっしょに入れるだろうと想定し、液晶画面上に重りをのせて振動させる品質試験をはじめ、キーボードに水をこぼす実験やLCDひねり試験などです。大学の教員からも思わず「レノボは頑丈そうでいいよね」という声が上がった。
つまり、ThinkPad導入の理由は、バッテリー駆動時間や堅牢性を含めた総合的なモバイル性に優れている点に尽きます。以前には貸与PCは簡単に回収できたが、ThinkPadに切り替えてからは、4年生になって貸しているThinkPadを回収する際、「卒業式まで貸してほしい」という声が多くなったそうです。
このように法政大学では、これら「edu2011」と名づけたICT化プロジェクトで、無線LANの充実とノートパソコンの無償貸与(理工系学生)が実現。“頑丈・長持ち・小型軽量”と好評のThinkPadの導入で、キャンパスではThinkPadがほぼノート代わりに活用されています。これで、「いつでもどこでも」というedu2011プロジェクトの目標はほぼ達成できたという。
次はeラーニングの充実
今後は、eラーニングの充実などを図り、いつでもどこでも「なんでもできる」教育環境を目指すとのこと。まさにネット塾系のオンライン教育の方向性ですね。法政大学がMOOCs(MOOC)に参加する日も近いかもしれません。
※参考資料: 法政大学 理工系学部 情報教育システム edu2011