TV+スマホ 買い物進化
ジャパネット、かざしてサイト誘導 サービス融合進むテレビにスマートフォン(スマホ)をかざすと、そのまま買い物ができたり、特典を受け取ったりできるサービスが広がっている。テレビ通販のジャパネットたかた(長崎県佐世保市)は、放送中の通販番組から自動的に購入サイトに移行するアプリを公開。花王やカルビーは、テレビCMとスマホを連動させたキャンペーンを実施する。テレビを見ている消費者を簡単に目的のサイトに誘導することで、商品購入につなげる。・・・
※日本経済新聞、2013年12月04日夕刊、引用
これは、昔、ホリエモン(堀江貴文氏)が言っていた「テレビとネットの融合」というカタチです。今やネットの主役はパソコンからスマホ(スマートフォン)に変わったので、「テレビとスマホの融合」といったほうが適切かもしれません。
スマホはeコマース向き
スマホはネットに常時つながっているだけでなく、持ち主に物理的にもピッタリ寄り添い(?)、毎月の決済もがっちり決まっています。従って、買い物にはうってつけです。つまり、スマホはパソコンよりもさらにeコマースに向いているのです。また、別の言い方をすると、経済の3大要素である「ヒト・モノ・カネ」のうち、スマホは「ヒト・カネ」をガッチリおさえている。だから、eコマースと相性がいいわけです。
今回、テレビ側の画像技術や音声技術を駆使し、スマホ側の認識システム(アプリ)と連動させて、シームレスに取引を完了させる状況が本格化し始めました。もうテレビを見ながら、いちいち電場番号を覚えて電話をかけたり、パソコンで検索してWebサイトを見つけ出す手間が無くなります。
取引手続きが簡素化され容易になるということは、取引スピードもアップし、ひいては取引量も増えるかもしれません。日本経済全体にとっても良いことですね。
教育も、テレビ&スマホとの連動へ
言語はおそらくネット塾などの教育産業も、テレビとの連動を視野に入れるでしょう。
例えば、東進ハイスクールの林修先生や受験サプリの関正生先生がテレビで講義を行えば、スマホでカンタンに関連情報や練習問題にリンクできるでしょう。受講生(視聴者)個々人に適した縦横無尽な勉強機会を得ることができます。従来の講義をただ聞くというスタイルより、はるかに主体的かつ立体的な “講義参加” という感覚になる。
生徒の性格や特性、状況等にもよるので一概には言えないのですが、一般論としてテレビとスマホの連動授業は生徒の脳裏に焼き付きやすく、学習効率はぐんと上がる。①スマホを使い自分のペース(と言うかレベル)で勉強を行いつつ、同時に②テレビ放送というある種の強制力をもって勉強を進めることができます。
つまり、スマホだけだと、なまじいつでもどこでも勉強ができてしまうので、どうしても油断しがちになりやすい。結果として勉強が進まないケースも多いでしょう。テレビ放送とのコラボレーションで一定の強制力が出て、勉強にも張り合いや一定の緊張感が出てくるでしょう。進研ゼミのChallenge Tablet内の「ライブ授業」にちょっと近いかもしれません。
まさに大手の進研ゼミあたりは、「テレビとスマホの融合」を近い将来に投入してくる可能性があります。今後のテレビとスマホとの連動 “教育” に注目ですね。